各曲の紹介とエピソード
紹介者は "sam113 (さもなー)"さん です。
「全4巻の1 Leo 心の十字架」に収録されている曲のうち、
2つの小音楽集は、いずれもかつて僕のゲームの音楽として
作っていただいた曲になります。
ここでは、それらの曲について、
曲にまつわる当時のエピソードなどを紹介します。
World Freedom
(ゲーム「ゴキブリハンター」の音楽として使用)
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■pastorale
■world freedom opening ceremony
| 【ゲーム内の使用箇所】:オープニングデモ |
「ゴキブリハンター」のメインテーマとして作っていただいた曲です。
この曲は、ゲーム内ではおもにオープニングデモの音楽として使われます。
GILさんの軽快な曲に合わせてデモシーンの演出を考える作業が最高に楽しく、
丸3日ぐらいデモシーンの製作につぎ込んだ記憶があります。
僕と同様、きっとGILさん自身も楽しんで作ったであろうことが伝わってくる曲だと思います。
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■dreamer's road
■gravel crossin'
| 【ゲーム内の使用箇所】:マップ画面 |
GILさんに一番初めに作っていただいた曲です。
まずはサンプルに1曲、ということで送っていただいたのですが、
マップ画面に最適だったため、そのままマップ画面の音楽として決定しました。
ゲーム中で再生される際は、この曲はかならず2秒間のフェードインを経て開始され、
終了するときはフェードアウトせず突然止まるように調整されています。
このタイミングは、僕とGILさんで相当こだわった点です。
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■future logic
| 【ゲーム内の使用箇所】:キャラクター選択シーンA |
ステージ開始時の、「依頼人のひとこと」「キャラクター選択」の2つのシーンに
またがって使用される曲です。
僕はもともと、2つのシーンで別々の曲を依頼していたのですが、
GILさんから「その2つのシーンは音楽を繋げたほうがいい」というアドバイスをいただきまして、
実際にその通りにしてみたところ、確かにそのほうが演出的な効果が高かったため、
それをそのまま採用した、というエピソードがあります。
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■world freedom
■flatter with fate
■smart heart
■sly doggy
■blue Nereid
| 【ゲーム内の使用箇所】:トイレの女神 |
「ゴキブリハンター」には、トイレの蓋を開けると中から女神が出てくる、
という変なシーンがあるのですが、その変なシーンで使われる曲です。
この変な依頼に対して、あまりにも的確な曲を作っていただいたことに、
とても感心した記憶があります(笑)。
トイレの清々しさ、爽やかさがよく伝わってくる曲です。
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■so be it!
■the spirit
■tortoiseshelly
| 【ゲーム内の使用箇所】:イベントシーン |
初期に作っていただいた曲の一つです。
もともとは一つ上の「廃屋系ステージ」のために作っていただいた曲だったのですが、
実際に使うには曲調が穏やかすぎたため、別のシーンに転用することにしたものです。
僕の説明が曖昧すぎたこと、当時はまだゲームの動くサンプルがなかったこと、などが重なり、
GILさんも苦戦されたようです。
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■dolls be outbrave
| 【ゲーム内の使用箇所】:ショップ |
こちらも、初期に作っていただいた曲の一つです。
もともとは「洋室系ステージ」のために作っていただいたものを、
別のシーンに転用したものです。
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■curses came home
■vision in hades
| 【ゲーム内の使用箇所】:終盤のステージ |
この曲はもともと、当時GILさんのホームページに掲載されていたものを、
僕が(大胆にも)頼み込んで使わせていただいたものです。
ここに掲載された曲の中では唯一、僕からGILさんに依頼して作っていただいたのではない曲になります。
(ただし、原曲は音数が多すぎて貧弱な音源では音が欠けてしまうため、
同時発音数を16音以内に減らすアレンジを加えていただきました。)
思えば、僕がこの曲に惚れ込んだのが、GILさんに作曲を依頼するきっかけでもありました。
そういう意味で、非常に思い出の深い曲です。
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■silent vortex
| 【ゲーム内の使用箇所】:終盤のボスとの戦い |
何度も手が加えられた曲です。
最初この曲は、もっとエフェクトの層が薄い曲だったのですが、
実際にゲーム内でこの曲が使われているのを見たGILさんが、
ゲームの内容に合わせて、よりスピード感に溢れる曲へと改良して下さいました。
(GILさん曰く、「ゴキブリが爆弾を出してメチャクチャ驚いた」とのことでした)
僕とGILさんの息が合ったという点で、もっとも幸せな曲の一つです。
なおゲーム内では、イントロを短縮した別バージョンも使用されています。
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■anticyclon
■thirteenth dread
■visible provoker
■letter from dear
■wish world freedom, then good-day!!
| 【ゲーム内の使用箇所】:エンディング |
ゲームのラストにふさわしい、壮大な曲をお願いしました。
オープニングデモとは逆に、このシーンは最初に映像を作って、
その映像を元に曲の依頼を出したのですが、
見事に映像と音のタイミングがピッタリで、驚愕したものです。
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■総評
全体的に、明るくてコミカルな曲を多く作っていただきました。
本来のGILさんのカラーとは異なる曲が多いのですが、
僕の意図を正確に掴むばかりか、時には僕の要求を超えて最適な曲を作っていただいたこともあり、
ゲーム全体の演出力を大きく引っ張っていただきました。
また自分としては、「GILさんの音楽の持ち味をどう活用するか」という点にこだわり、
特にフェードイン・フェードアウトのタイミングや、画面演出と音楽の連携などに、
コンマ1秒の微調整を繰り返しました。
ややGILさんにリードしていただきつつも、うまく相互補完が働き、
結果としてまとまりのあるゲームを完成させることができました。
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The Fables Alter
(ゲーム「天使の絵本 -THE FABLES ALTER-」の音楽として使用)
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■ilia patro nia
■the fables alter
| 【ゲーム内の使用箇所】:オープニングデモ他 |
「天使の絵本 -THE FABLES ALTER-」のメインテーマとして作っていただきました。
素朴な温かみを感じる曲で、
GILさんはこういう曲も作れるのか、と感心したものです。
この曲と同じ名前が、ゲームの副題としてもついていますが、
これは僕からの提案で、『僕とGILさんの作品であること』を
明示的に示すためにつけたものです。
ただ、ゲームをコンテストに応募する際の、肝心の応募書類に
この"-THE FABLES ALTER-"の文字を書き忘れてしまう、というミスを、
僕が犯してしまいました。
その結果、最初の数日間は"-THE FABLES ALTER-"抜きのタイトルが
正式なタイトルとして発表されてしまう、という事態が発生し、
GILさんはそのことを大変残念がっていました。
このことから、僕は作品の「題名」の重要さを学んだのでした。
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■starin' just straight
| 【ゲーム内の使用箇所】:1〜9ステージ |
「草原」のイメージで作っていただいた曲です。
この曲だけに限らず、このゲームの多くの曲は
ディズニー的なものを意識して作られている、と
GILさんは仰っていました。
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■prologue
■decido de Fortuno
■evil governor
■fanfare 3
■the path we follow
| 【ゲーム内の使用箇所】:11〜19ステージ |
「川」のイメージで作っていただいた曲です。
当初、僕は「静かなで穏やかな川」を想定していたのですが、
GILさんは「川遊び」を想定して、活発で賑やかな曲を作って下さいました。
実際にゲーム内で使用してみたら、そちらのほうがしっくり来たので
そのまま使用することにしました。
『都会暮らしの自分は、川遊びをしたことがない』と、
GILさんが仰っていたのが印象的でした。
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■airobatic wing
■divine diversion
■only blue in sight
| 【ゲーム内の使用箇所】:61〜70ステージ |
いわゆる、おまけステージの曲です。
当初は生きるか死ぬかの「死闘」を想定していたのですが、
GILさんはそれとは真逆の、遊園地のようなわくわくする曲を作ってくださいました。
おまけはわくわくするもの、とは確かにその通りだと思いました。
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■flamea festivus
| 【ゲーム内の使用箇所】:21〜29ステージ |
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「火」のイメージで作っていただいた曲です。
GILさんは「未開部族の踊り」(だったかな…?)を表現されたそうです。
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■the real virtual images
| 【ゲーム内の使用箇所】:31〜39ステージ |
「氷」のイメージで作っていただいた曲です。
この曲からは大きなインスピレーションを受けました。
ゲームの31〜39ステージのビジュアルは、
この曲から逆算的に作り出したものです。
端整で威厳のある自然美を感じさせる曲で、
個人的にGILさんが作った曲の中でもベスト5に入るほど好きな曲です。
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■the fables had altered
| 【ゲーム内の使用箇所】:41〜49ステージ |
「"the fables alter" をダークにした曲」とかいう曖昧な注文だったのですが、
そのものズバリの曲を作っていただきました。
アレンジの妙技に、ひたすら感動したのを覚えています。
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■dawn of the epilogue
■patro nia
■vox Dei
■end of the fables alter
| 【ゲーム内の使用箇所】:エンディング |
ゲーム全体を締めくくる癒しの曲としてお願いしました。
この曲も、映像を先に作ってそこから曲を作っていただく、というアプローチで依頼しました。
この曲は、一時的にGILさんとの間に生じていた行き違いが解消した、
その直後にいただいたものです。
難産だったこのゲームが、最後にこの曲によって救われた、という気がしました。
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■総評
テーマが「天使」ということもあり、教会音楽的な楽曲を、GILさんは多く作って下さいました。
GILさんが普段作るのはフュージョンがほとんどですが、「実はこれも得意分野だ」と仰っていました。
コミカルな曲は少なめで、重めの曲が多い傾向にあります。
全体的に難産で、僕もGILさんも苦労した点が多かったように思います。
ほとんど自分のせいなのですが、ゲーム製作に関してお互いに向いている方向が食い違っていたり、
作品のテーマが迷走したりしていたため、お互いに衝突することもたびたびあり、
一度GILさんに本気で怒られてしまったこともありました。
そのときは、「失望した」「もう曲は作らない」とまで言い切られてしまったのですが(笑)、
それがかえって、ゲーム全体をより良い方向に持っていく契機にもなりました。
「天使の絵本 -THE FABLES ALTER-」の制作時期は、さまざまな不幸が重なった時期でもありました。
そのためGILさんには、おそらくはとても苦しい中での作曲をお願いすることになってしまい、
そしてその苦しみに必ずしも報いることができなかったのが、これまでずっと、僕の心残りでもありました。
今回ようやく、作品集の紹介という形で、少しでも報いることができて、よかったと思っています。
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